家で商売をしていたので、幼いころ、家族で外に食べに出る機会はあまりありませんでした。それでも年に何回かある、父と母と妹が一緒の外食はものすごく楽しみでした。
たいていは町の小さなお好み焼屋でした。うれしくて、なぜか妹とお店でよくけんかになりました。真ん中に鉄板があってその上に美味しいお好み焼や焼きそばがあり、お父さんは枝豆をおつまみにお酒を飲んでいました。お母さんはもっぱらお好み焼を焼く係りです。
あったかい家族の団らんが今でも優しく思い出されます。
当社は創立以来、「人を育て、お客様と共に感動しあえるシーンを創造し、食文化を通して社会に貢献する」という目的のもと、夢をひとつずつ形にしてきました。
また、商品のおいしさや売り方にこだわりを持って、常に時代の変化に合わせ、お客様の満足と従業員の幸福を追求してまいりました。
私と妻、仲間2人の4人で始めた1号店は得意のお好み焼屋さん。恥ずかしい話ですが、修行中にお金を貯めることもできず、元手はなく、あったものは両親が残してくれた閉店していたお店が1軒と「世界中にレストランを出す」という夢に挑戦する気概と志でした。
お店で働くことの喜びを最も感じたその時、共に働いてくれる仲間や来てくださったお客様に日々感謝の気持ちでいっぱいでした。その感謝の気持ちを思い出すたび、私たちの原点に立ち返ることができました。
今後もベンチャースピリットをメンバーと共有し、新業態への挑戦を、地道な出店とM&Aを行い、ユニークな商品価値の創造と、人材の育成を進め、外食産業の変革に対応してまいります。
お客様の新しいニーズやウォンツをとらえ、メンバーからのアイディアを受け入れるとともに、お客様からいただいたご意見やご要望を経営課題として強く認識してまいります。そして私たちの企業活動に反映させる仕組みを考えていく所存です。
当社はこれらの取り組みを誠実に実行し、持続的成長と高収益体質の実現を目指します。その為に、幹部社員はじめ従業員一人ひとりが「主体性を発揮した行動力」を高め、それぞれの役割と責任を理解し、経営者意識を持ってポジティブに課題にあたります。
引き続きゆるぎない自信と安定感を持ち、さらなる大きな夢に向かって「明るく謙虚にそして誠実に仕事をしよう」を合言葉に、経営目的である「お客様に喜ばれ、メンバーを幸福にして愛される企業になる」を追い続けていきたいと思います。
皆様方の変わらぬご支援を心からお願い申し上げます。